ユンボ3トン未満に必要な免許とは?取得方法・費用・公道走行まで解説

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「ユンボを運転したいけど、どんな免許が必要なの?」「3トン未満なら簡単に取れるって聞いたけど本当?」そんな疑問をお持ちではありませんか?

建設業界や農業、土木工事などで活躍するユンボ(油圧ショベル・バックホー)。特に機体質量3トン未満のユンボは、小規模な工事や農作業で重宝される機械です。しかし、運転には法律で定められた資格が必要であり、無資格での運転は重大な法律違反となります。

この記事では、ユンボ3トン未満の運転に必要な免許・資格について、法律的根拠から取得方法、費用、公道走行の条件まで、専門的かつ分かりやすく徹底解説します。

この記事でわかること

  • ユンボ3トン未満の運転に必要な法的資格の正確な名称と内容
  • 資格取得の具体的な方法、期間、費用
  • 公道走行に必要な運転免許の種類と条件
  • 3トン未満と3トン以上の資格の違い
  • 無資格運転の罰則と法的リスク
  • 主要メーカー別の3トン未満機種一覧(コマツ、ヤンマー、クボタ等7社)

ユンボ3トン未満の運転に必要な免許・資格とは?

ユンボ(油圧ショベル・バックホー)の運転には、「作業資格」と「運転免許」という2つの異なる資格が関係します。まずは作業資格について解説します。

正式な資格名称

機体質量3トン未満のユンボを運転するには、以下の資格が必要です。

必要な資格

「小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転特別教育」

一般的には「小型車両系建設機械運転特別教育」や「小型車両系特別教育」と略されます。

「機体質量」とは何か?

ここで重要なのが「機体質量」の定義です。機体質量とは、作業装置(ブーム・アーム・バケット等)を除いた機械本体の乾燥質量のことを指します。

つまり、バケットなどのアタッチメントは含まれません。機械のカタログには「機体質量」と「機械質量」の両方が記載されていることが多いので、必ず「機体質量」を確認しましょう。

注意点

「機械質量」は作業装置を含む重量なので、機体質量とは異なります。資格要件の判断には必ず「機体質量」を基準にしてください。

【重要】法律で定められた資格要件

小型車両系建設機械運転特別教育は、単なる推奨資格ではなく、法律で義務付けられた必須資格です。

法的根拠

この資格要件は、以下の法律・規則に基づいています。

  • 労働安全衛生法 第59条第3項
  • 労働安全衛生法施行令 別表第7 第1号または第2号
  • 労働安全衛生規則 第36条第9号
  • 安全衛生特別教育規程 第11条

これらの法律により、事業者は機体質量3トン未満の車両系建設機械を運転する労働者に対して、特別教育を実施することが義務付けられています

適用される作業場所

この資格要件が適用されるのは、主に以下のような場合です。

  • 建設現場での作業:建設工事、土木工事などの現場
  • 業務としての使用:農業、林業、造園業などで業務として使用する場合
  • レンタル機械の使用:レンタル業者も資格証明書の提示を求めることがほとんど

私有地での作業について

自分の私有地で趣味として使用する場合、道路交通法の適用外となりますが、業務目的で使用する場合は私有地であっても資格が必要です。また、安全面を考慮すれば、私有地での使用であっても資格を取得することを強く推奨します。

小型車両系建設機械運転特別教育の取得方法

資格取得のプロセスは比較的シンプルです。以下のステップで取得できます。

受講資格

小型車両系建設機械運転特別教育の受講資格は以下の通りです。

受講条件

法律上は明確な年齢制限はありませんが、多くの教習所では18歳以上を受講条件としています。学歴や職歴、運転免許の有無などは一切不要です。

講習内容と時間

講習は学科と実技の2部構成で、合計13時間のカリキュラムとなっています。

区分 時間 主な内容
学科教育 7時間 • 走行に関する装置の構造及び取扱い方法
• 作業に関する装置の構造及び取扱い方法
• 運転に必要な一般的事項
• 関係法令
実技教育 6時間 • 走行の操作
• 作業のための装置の操作

取得までの流れ

  1. 教習所を探す
    コマツ教習所、キャタピラー教習所、コベルコ教習所、住友建機教習所など、建設機械メーカーが運営する教習所や、各地域の労働局長登録教習機関で受講できます。
  2. 申し込み
    教習所のウェブサイトまたは電話で申し込みます。受講希望日の2週間〜1ヶ月前には予約することをおすすめします。
  3. 受講
    学科7時間、実技6時間の講習を受けます。最短2日間で修了できるコースが一般的です。
  4. 修了証の交付
    講習を修了すると、「特別教育修了証」が交付されます。この修了証が資格証明書となります。

試験について

小型車両系建設機械運転特別教育は「教育」であり「講習」です。学科では試験が実施される場合もありますが、基本的に講習を修了すれば資格が取得できます。3トン以上の「技能講習」とは異なり、難易度は比較的低いと言えます。

資格取得の費用と期間

費用の目安

小型車両系建設機械運転特別教育の受講費用は、教習所によって若干異なりますが、以下が一般的な相場です。

受講費用

17,000円〜20,000円程度

この費用には、学科・実技の講習費、教材費、修了証発行費が含まれます。

期間の目安

講習期間は以下の通りです。

  • 最短2日間:連続した2日間で学科・実技を修了するコース
  • 3日間コース:学科と実技を分けて受講する場合
  • 合計13時間:どのコースでも合計13時間(学科7時間+実技6時間)

補助金・助成金の活用

資格取得費用を抑えるために、以下のような補助金・助成金が利用できる場合があります。

利用可能な助成金

  • 人材開発支援助成金(建設労働者技能実習コース)
    建設業の事業主が労働者に技能実習を受けさせた場合、経費の一部が助成されます。
  • 都道府県の職業訓練補助金
    各都道府県で独自の補助金制度がある場合があります。

詳しくは、お勤めの企業の人事部門や、最寄りのハローワークにお問い合わせください。

公道走行に必要な運転免許

ここまで解説してきた「小型車両系建設機械運転特別教育」は、作業のための資格です。ユンボを公道で走行させる場合は、別途、運転免許が必要です。

重要な2つの資格の違い

混同に注意

  • 作業資格:小型車両系建設機械運転特別教育(ユンボを操作して作業するため)
  • 運転免許:普通免許・大型特殊免許など(ユンボを公道で運転するため)

これら2つは全く別の資格であり、公道走行して作業する場合は両方が必要です。

必要な運転免許の種類

公道走行に必要な運転免許は、ユンボの種類と総重量によって異なります。

ユンボの種類 車両総重量 必要な運転免許
ホイール式
(タイヤ付き)
3.5トン未満 普通自動車免許
3.5トン以上7.5トン未満 準中型自動車免許
7.5トン以上11トン未満 中型自動車免許
11トン以上 大型自動車免許
クローラ式
(キャタピラ)
公道走行不可
(トラック等で運搬が必要)

クローラ式ユンボについて

キャタピラ(無限軌道)を装備したクローラ式ユンボは、原則として公道走行が禁止されています。現場まで移動する場合は、トラックやトレーラーに積載して運搬する必要があります。

特殊な場合:除雪作業など

公道上で除雪作業を行う場合など、特殊な用途では大型特殊自動車免許または小型特殊自動車免許が必要となる場合があります。

3トン未満と3トン以上の違い

ユンボの運転資格は、機体質量3トンを境に大きく変わります。両者の違いを理解しておきましょう。

項目 3トン未満(小型) 3トン以上
資格名称 小型車両系建設機械運転特別教育 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習
資格の種類 特別教育 技能講習
講習時間 学科7時間 + 実技6時間
= 合計13時間
学科13時間 + 実技25時間
= 合計38時間(条件により短縮あり)
期間 最短2日間 最短6日間
費用 約17,000円〜20,000円 約80,000円〜120,000円
試験 基本的に修了のみ 学科試験・実技試験あり
難易度 低い 中程度

キャリアアップを考えるなら

建設業や農業で本格的にユンボを使用する予定がある場合、最初から3トン以上の技能講習を取得することも検討に値します。3トン以上の技能講習を取得すれば、3トン未満の機械も運転できます。

ただし、「まずは小さな機械から慣れたい」「費用を抑えたい」という場合は、3トン未満の特別教育から始めるのが現実的です。

無資格で運転した場合の罰則

小型車両系建設機械運転特別教育を受けずにユンボを運転することは、労働安全衛生法違反となり、重大な罰則が科されます。

罰則の内容

法的罰則

  • 事業者(雇用主・会社)
    6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金
  • 労働者(運転者本人)
    50万円以下の罰金

その他のリスク

法的罰則だけでなく、以下のようなリスクも伴います。

  • 労働災害の発生
    無資格者の運転による事故は、労災認定に影響する可能性があります。
  • 保険適用外
    無資格運転による事故は、保険が適用されない場合があります。
  • 損害賠償責任
    事故により第三者に損害を与えた場合、多額の損害賠償責任を負う可能性があります。
  • 業務停止・許可取消
    建設業許可を受けている事業者の場合、無資格者の使用は許可取消事由となる可能性があります。
  • 社会的信用の失墜
    労働安全衛生法違反は企業の社会的信用を大きく損ないます。

「知らなかった」では済まされない

「資格が必要とは知らなかった」という言い訳は通用しません。法律で明確に定められている以上、事業者にも労働者にも知る義務があります

わずか2日間、2万円程度で取得できる資格です。リスクを考えれば、必ず資格を取得してから運転しましょう。

3トン未満ユンボの主要メーカー別機種一覧

実際に3トン未満のユンボを購入・レンタルする際の参考として、主要メーカーの代表的な機種をご紹介します。

機種選びのポイント

機種を選ぶ際は、作業現場の広さ、必要な掘削深さ、運搬方法などを考慮しましょう。また、機体質量だけでなく、旋回半径や作業半径も重要な選択基準です。

1. コマツ(KOMATSU)

世界的な建設機械メーカーで、信頼性の高いPCシリーズを展開しています。

機種名 機体質量 特徴
PC20MR-5 約1,980kg 2トンクラス。キャノピー仕様でも3トン未満
PC25MR-5 約2,510kg 2.5トンクラス。3トントラックで運搬可能
PC30UUC-6 約2,940kg 3トン未満の上位機種
PC30E-6 約3,010kg 電動ミニショベル(わずかに3トン超)

2. ヤンマー(YANMAR)

農業機械から建設機械まで幅広く展開。ViOシリーズが人気です。

機種名 機体質量 特徴
ViO20 約2.0トン コンパクトで取り回しが良い2トンクラス
ViO30-7 約3トン未満 車体幅1,550mm、エコモード・自動減速機能搭載

3. クボタ(KUBOTA)

農業機械のトップメーカー。ミニバックホーのUシリーズで定評があります。

機種名 機体質量 特徴
U-008-5S 約800kg 超小型クラス。狭い現場向け
U-10-5S 約1.0トン 1トンクラスの超ミニ建機
U-17-3α 約1.7トン 小型クラス
U-20-3α / U-25-3α 約2.0~2.5トン 農業・造園作業に最適
U-30-6α 約3トン未満 基本性能を高めた最新モデル

4. コベルコ建機(KOBELCO)

油圧ショベル専業メーカー。iNDr(防音・防塵技術)が特徴です。

機種名 機体質量 特徴
SK26SR-7 約2.6トン 2024年10月発売の新機種
SK28SR-7 約2.8トン フルモデルチェンジ。掘削力向上
SK30SR-7 約3トン未満 後方超小旋回タイプ。掘削力16%アップ

5. 日立建機(HITACHI)

日本を代表する建設機械メーカー。ZXシリーズを展開しています。

機種名 機体質量 特徴
ZX8U 約890kg 超小型クラス
ZX30 約3トン未満 狭所での機動性に優れる

6. 竹内製作所(TAKEUCHI)

世界初のコンパクトクローラローダーを開発した老舗メーカー。TBシリーズが人気です。

機種名 機体質量 特徴
TB210R 約1,180kg 竹内製作所最小モデル
TB216 約1,770kg 1.7トンクラス
TB219 約1,900kg 2トンクラス
TB228 約2,770kg 2.7トンクラス
TB230 約2,997kg 3トン未満の上位機種

7. キャタピラー(Caterpillar)

世界最大の建設機械メーカー。日本キャタピラーがミニ油圧ショベルを展開しています。

3トン未満のミニ油圧ショベルシリーズを多数ラインナップしており、耐久性と信頼性に定評があります。

機種選びの注意点

上記の機体質量は標準仕様の目安です。アタッチメント(バケット、ブレーカーなど)や仕様により、機体質量が変動する場合があります。

購入・レンタル前には、必ずカタログや販売店で正確な機体質量を確認し、必要な資格(3トン未満か3トン以上か)を判断してください。

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よくある質問(FAQ)

自分の畑で農作業に使うだけでも資格は必要ですか?
私有地での趣味としての使用であれば法的義務はありませんが、農業を「業」として営んでいる場合は資格が必要です。また、安全面を考慮すれば、私有地での使用であっても資格取得を強く推奨します。レンタル業者も資格証の提示を求めることがほとんどです。
資格の有効期限はありますか?更新は必要ですか?
小型車両系建設機械運転特別教育の修了証に有効期限はありません。一度取得すれば生涯有効です。更新手続きも不要です。ただし、修了証を紛失した場合は、修了証を発行した教習機関に再発行を依頼する必要があります。
オンラインで資格取得できますか?
実技教育が含まれるため、完全オンラインでの取得はできません。学科部分のみをeラーニングで受講できる教習所もありますが、実技は必ず対面で受講する必要があります。実技は6時間、実際の機械を用いた訓練が法律で義務付けられています。
3トン未満の資格で3トン以上のユンボは運転できますか?
できません。3トン未満の「特別教育」では、機体質量3トン未満の機械しか運転できません。3トン以上の機械を運転するには、別途「車両系建設機械運転技能講習」の取得が必要です。逆に、3トン以上の技能講習を取得していれば、3トン未満の機械も運転できます。
ユンボとバックホー、油圧ショベルは同じものですか?
基本的に同じ機械を指します。「ユンボ」は元々フランスのSICAM社の製品名で、1961年に新三菱重工業(現:三菱重工業)がこの技術でY35型を製造・販売したことから日本で広まりました。現在の商標権は「レンタルのニッケン」が保有しています。一般名称は「油圧ショベル」または「バックホー」です。作業装置が運転席より前方にあるものを「バックホー」、後方にあるものを「ローディングショベル」と呼ぶこともあります。資格要件としては、これらすべてが「車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)」に該当します。
会社が費用を負担してくれない場合、自費で取得する価値はありますか?
建設業や農業、土木業界で働く予定があるなら、自費でも取得する価値は十分にあります。約2万円で取得でき、就職・転職時の強力なアピールポイントになります。また、日雇いや短期のアルバイトでも資格手当が付く場合が多く、数日の就労で元が取れることもあります。人材開発支援助成金などの補助金が利用できる場合もあるので、まずは会社の人事部門に相談してみましょう。
学科試験の難易度はどのくらいですか?
小型車両系建設機械運転特別教育は「教育」であり、厳格な試験は実施されないことがほとんどです。学科で確認テストが行われる場合もありますが、講習内容をしっかり聞いていれば問題なく合格できるレベルです。真面目に受講すれば、ほぼ100%修了できると考えて問題ありません。

まとめ:安全に資格を取得して、自信を持って作業しよう

この記事のポイント

  • 機体質量3トン未満のユンボを運転するには、「小型車両系建設機械運転特別教育」が法律で義務付けられています。
  • 資格取得には約2日間、費用は17,000円〜20,000円程度。難易度は低く、ほぼ確実に取得できます。
  • 公道走行には別途運転免許が必要。ホイール式なら普通免許で可(総重量3.5トン未満の場合)。
  • 無資格運転は労働安全衛生法違反で、事業者・労働者ともに罰則があります。
  • 3トン以上の機械を運転する場合は、「車両系建設機械運転技能講習」が必要。
  • コマツ、ヤンマー、クボタ、コベルコ、日立建機、竹内製作所、キャタピラーなど、主要7メーカーの3トン未満機種を詳しく紹介。

ユンボ3トン未満の資格は、建設業・農業・土木業界で働く上で非常に価値のある資格です。わずか2日間、2万円程度の投資で、安全に、自信を持って作業できる環境が手に入ります。

「資格なんて面倒」と思うかもしれませんが、法律違反のリスク、労災事故のリスク、損害賠償のリスクを考えれば、資格取得は絶対に必要です。

この記事を読んで「よし、資格を取ろう」と思っていただけたなら幸いです。安全第一で、充実した作業ライフを送ってください。

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この記事が、あなたのユンボ運転資格取得の一助となれば幸いです。安全作業を心がけて、充実した現場ライフをお過ごしください。

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